「お願いします。」と言われたら?
つい数日前、電車内での出来事です。
始発駅で乗り、発車まで座って待っていた所、杖を付いた女性が乗ってきました。
あいにく座席は満席。乗車口付近で手すりにつかまる女性。よろよろとおぼつかない感じ。
足が悪いのかな?大丈夫かな?きっと前の人、席譲ってくれるよね?
と見ていた所、だれも席を譲らず。しかし電車内は「大丈夫かな、あの人・・」みたいな空気でみなソワソワしている。
席を譲るには遠い場所に座っていましたが、たまらず、背後から
「どうぞ席座ってください」
と声をかけると、
「ありがとうございます。お願いしていいですか?」
と返されました。
”お願い?”
と思い、お顔を見たところ、目を閉じていらした。そうか、目が不自由だったんだ!!
なおさら前の席の人、すぐ譲ってあげてほしかったよ!!
と思いながらも、座席へ誘導し、着席までお手伝いさせていただきました。
「ありがとうございます。助かりました。」
とお礼を言われました。
この話を息子たちにしたところ、
<長男>
お母さん、いいことしたね。ちなみに、その人の杖、何色だった?白じゃなかった?白い杖ついている人は、目が不自由で、介助が必要という意思表示だから覚えておいてね。
<次男>
母ちゃん、一つだけ。その人に「どこで降りますか?」って聞いてあげた?降りる時も助けてあげたほうがいいと思う。
ですって!
もう!私なんかよりしっかりしてるよ!!(泣)
私も、下車が気になったのですが、着席後すぐに、隣に座っていた方が「どこで降りますか?」と聞いてくださったので託しました。
みんな色々な事情があるのでしょうが、助け合いながら生きていきたいですよね。
余談ですが、妊婦時代、会社帰りにヘトヘトで電車乗っていたら「どうぞ座って」と見るからに大変なご年配の男性が、席を譲ってくださったことがあります。
大変恐縮して一度断ったのですが、「いいから」と仰るので、その方のプライド、というか、やさしさに感謝して座らせていただきました。
そういう時は「すみません。」じゃなく、「ありがとうございます。」がいいですよね。ありがとうばっかりの世の中がいい。