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好きなものは好きの精神。小学生の息子2人と愉快に過ごしています。

【その1】吃音症のこと(ぼく主役になれなかった)

いつかこのような形で書き留めておこうと思いながらオープンにしていいことか悩み、数年が経っていました。長男のことです。

 

自分の事なら書けるけど、息子のことなので、何かのきっかけでこの記事を目にするかもしれないし、だれが見ていてどう感じるか、わからないじゃないですか。

 

だけど、同じような悩み、というか同じ状況の親子の目に留まって、少しでも助けになればと思い、今書いています。

 

この記事は、長男に事前に読んでもらい、パブリックにしていいと許可をもらっています。10歳の許可は結局親の責任ですけど、親子関係として、確認を取りました。

「お母さん、おれのことよく見てるなぁ~」って感心していました(笑)

 

長男、未就学の頃から吃音があります。

www.rehab.go.jp

 

吃音には3パターンあります。

 

・伸発 初めの音が伸びる。「ぼーーくは」など。

・連発 「ぼぼぼぼくは」など音が重なる。

・難発 「・・・・ぼく・・は」など言葉を発せられずに空いてしまう。

 

長男はこの中で、伸音が強くでていました。

 

吃音は4.5歳からでしょうか。

気になりながらも、通っていた保育園の先生からは「まだ未発達なところもあるから様子見ましょう」と言われていました。

 

私としても、吃音はあるけどコミュニケーションは取れている実感があったのと、先生の「様子見ましょう」のアドバイスもあり、普段の生活の声掛け(主には焦らせない、ということ)や話を聞く姿勢に気を付けながら過ごす日々でした。

 

そして、小学1年生になり、やはり担任の先生に吃音を指摘されます。そこでも様子見が続いたのですが、小2の秋に事態が動きました。

 

学芸会です。

 

配役が決められたその日の夜、「本当は主役をやりたかったけど、吃音が出てセリフが言えなかった。だからダメだった。」とポロリ。

 

吃音って不便、と身をもって実感したんだと思います。

 

そんなこともあって、当時の担任へ相談したところ「きこえとことばの教室」という特別支援学校を紹介されました。

 

吃音や、発音に問題があったり、ことばの発達がゆっくりな子が通う学校です。

 

そこまでする必要があるか悩み、担任や保健の先生、ママ友にも相談しましたが、「1度行ってみてもいいのではないか」ということになり通いだしました。

 

特別支援学校なので、小学校の授業代わりに行くんですよね。

 

そのため、一番授業を抜けて負担のない時間に行くことになりました。月曜の5時間目です。

 

確か、生活の授業とかの代わりだったと記憶しています。算数・国語の主要科目の時間割を抜けるのはやめたほうがいいと先生から言われました。

 

特別支援学校なので、保護者の送迎が必要でした。

 

区内ですが、端と端だったため、電車とバスを使うか、1時間に2本の市営バスを使うか、頑張って自転車か、という通学方法。

 

晴れの日は、自転車で片道30~40分かけて、雨の日は電車とバスを使いました。まだ小2だったので、自転車も漕ぐの遅いですし、歩くのもスイスイ行けない。

 

ゆっくり、ゆっくり長男のペースで通学しました。

 

 この時、私は11年勤めた会社員を辞めて自営業になったばかり。ライターの仕事をメインにしており、ノートパソコンを持参して、長男が授業中は別室で仕事をしていました。

 

会社員だったら、特別支援学校に通わせることはできなかったので、自営業になって本当によかったと思った瞬間でした。

 

学芸会が終わった12月初めに通学申請をして許可がおり、1月から通い始めることになりました。

 

しかし、4回通ったところで卒業することになります。

 

~その2へ続く~

【その2】吃音症のこと(ぼくは吃音、ただそれだけ) - LEDを仕込みたい